MUSIC:review

『マンダラバンド/曼荼羅組曲』

最近コテコテのプログレからは離れ気味だったのに、今年最初の買い物はこんなドプログレ(笑)。名作とされているのは前から知ってたし学生の頃は普通に国内盤が売ってたが、当時イタリアとかユーロ系にしか興味がなく手を出さないでいたらいつの間にか廃盤…

『エルドン/スタンド・バイ』

『インターフェイス』に続いてこちらも。世間的には『インターフェイス』の方が最高傑作という評価なのかな。私は断然『スタンド・バイ』の方が好き。リシャール・ピナスよりパトリック・ゴーティエのファンだからかもね。ゴーティエのソロにも入ってる「UNE…

『イーノ/ウォブル/スピナー』

今更なんだがどうもこのところイーノがマイブームで、『the Pearl』と一緒にこれも買ってみた。イーノ単独で演ってる曲はアンビエント色が濃いが、ジャー・ウォブルが絡んでる曲はアラビックな旋律と明確なビートを前面に出してて普通にカッコいい。

『HAROLD BUDD/BRIAN ENO with DANIEL LANOIS/the Pearl』

リマスター盤が出たんでお安くなった旧盤を。『AMBIENT2』と同じ作風ながら、ダニエル・ラノワの参加でしっとり感アップ。とにかく聴いてると落ち着きます。「深くリバーブのかかったピアノ」というと私にとっては三宅さんの『Innocent Bossa』の3曲目や4曲…

『ニルス・ペッター・モルヴェル/er』

3年ぶりのスタジオ盤。モヤ〜ッと立ち込める深い霧の中を切り裂くソリッドなビート、みたいな作風はもはやお家芸。専任ベーシストもいて肉体性のあるヘヴィなリズムを打ち出していた2ndの頃と比べ、打ち込みが更にフィーチャーされて随分と浮遊感のある作り…

『MIKE OLDFIELD/LIGHT + SHADOW』

で、ベテランプログレシリーズ第2弾(笑)。アンビエントの「LIGHT」とアップテンポな「SHADOW」の2枚組。こちらはPFMと違って期待してた割にはいまいちピンと来ないというか、決して悪い出来ではないんだが、2、3回聴いただけではまだその良さが分からない…

『PFM/DRACULA OPERA ROCK』

『Serendipity』('02、未聴)以来のアルバムリリースは来年ローマで開幕されるロック・オペラ/ミュージカルのサントラ。フルオケ/合唱団入りの企画物のためファンの間でも賛否両論分かれているようだが、実際聴いてみたらこれが大アタリ! コンセプトに基づ…

『ハロルド・バッド/ブライアン・イーノ/アンビエント2/ザ・プラトウ・オブ・ミラー』

何故かこれも購入。特に他意はない。単に前から欲しかっただけ。基本的に単純なピアノのフレーズにイーノが音響操作やシンセを薄っすら加えてるだけ。それでいて(それ故に?)これほど美しい音楽だとは。いやー素晴らしい。これ『アポロ』とか『アンビエン…

『坂本真綾/夕凪LOOP』

問題の1枚である。菅野よう子はKARAKサポート時代→マクロスプラスからの10年来のファンだし、坂本真綾もエスカでの歌手デビュー当時からずっと追っかけて来ているが(ちなみにファンクラブには入ってない)、菅野さんからの巣立ちを表明してからの真綾に対す…

DVD『IT BITES/Live in Tokyo』

日本での公認ファンサイト、IT BITES研究会より購入。「'89年の初来日時に郵便貯金ホール(現・メルパルクホール)で収録された幻のライブ映像」だそうです。 あーもう感激。彼らの存在を知って約14年、ずっと観たかった動くIT BITESがここにある。フランシ…

菅野よう子/『創聖のアクエリオン』サントラ2

前作より3ヶ月という短いスパンで届けられたサントラ2作目。ほぼ同時期に録られたものを2枚に分けているのだろうが、今年リリースのサントラだけでも阿修羅城、アクエリ1、攻殻3に続いて既に4枚目。相変わらずのワーカホリックぶりである。マスタリングは前…

『MANUEL GOTTSCHING ASHRA/Dream&Desire』

プログレはイエスとかELPとかから入ったんで数年前までは典型的なシンフォ好きだったのに、最近は以前なら見向きもしなかったジャーマン系にハマリつつあったり。それでもゴッチングは特別なんですけど。『New Age of Earth』をもっとのんびりと明るくしたよ…

『リシャール・ピナス/サイボーグ・サリー』

キング国内盤を中古でゲット。ピナスのソロ(厳密にはソロでないかもしれないが)として評価が高く、かつ現MAGMAのアントワーヌ・パガノッティがdsで参加ということで。アントワーヌ参加は1曲のみ(一応同曲にはパトリック・ゴーティエもMinimoogで参加)で…

『sim/sim』

植村昌弘最新仕事の一つということで。ギターすら電子音に紛れてる感じのアブストラクトなエレクトロニカ。植村さんの生ドラムが奇数符割りとかバシバシの変態リズムで生っぽさ全開な訳ではないけど打ち込みとカッチリ感とはやはり微妙に違うグルーヴを出し…

『URSUS MINOR/ZUGZWANG』

アルサス・ミノールとでも読むんだろうか、ジェフ・ベックとの共演で知られる元LONELY BEARSのトニー・ハイマスの新プロジェクト。編成は自身のkey、g、sax、dsということでLONELY BEARSと同じ。dsがCraig Tabornバンドの人だとかいうことでフランス、イギリ…

『阿修羅城の瞳』サントラ

"実は買ってなかった菅野サントラ"第2弾。こちらもオープニングでIlaria Grazianoのブルガリアンなヴォーカル(作詞はやはりGabriela Robin)にバンドサウンド+ストリングスがド迫力、いかにも"これぞ菅野よう子"的な「Perdeski cloyn」が印象的だが、全体…

『WOLF'S RAIN』サントラ

"実は買ってなかった菅野サントラ"第1弾。オープニングのハードドライヴィンなSteve Conteヴォーカル曲以外はアコースティック感溢れる曲がメイン。というようなことは話に聞いてたのでほぼ予想通りの仕上がりではある。いつものあのハイテンションな作風と…

『FRIPP&ENO/THE EQUATORIAL STARS』

イーノの新作は買ってないのにこっちを買っちゃった。『アポロ』あたりに近いフワーッとしたパッドに時折フリップのギター。抑制の効いたというか自己主張が少ないというか、こんなあいまいな音が実に心地良い。そんな中、唯一まともにビートが効いてるM-6が…

『高円寺百景/ANGHERR SHISSPA』

諸事情あって遅れましたがやっと購入。1st、2nd、3rd、そしてこの4thと全部メンバーが違っててそれが音楽性の違いにも出ていたが、今作は以前よりスッキリというかシャープというか、軽快な感じを受けるのはギターレスになったからか。それに今までの高円寺…

『鬼怒無月/Wild Life』

まともなレビューは後日のTURNERさんに譲るとして(ROTTERS'PAPERにも載るかも)、個人的には福岡ユタカ(vo)と岡部洋一(per)がゲスト参加したM-9「Verano」やM-10「Slow River」、M-12「No Mean City」に尽きる。前2曲はいわばYen Callingロックver.であ…

攻殻サントラ3ちゃんと買ってきました

『鬼怒無月/Wild Life』、『ROVO/LIVE at MAGASIN 4』と一緒に。発売日になったのでもうちょっと詳細を。 前述の通り今堀(g)、渡辺(b)、佐野(ds)の3名、更に浦田恵司/坂元俊介(synth)、篠崎正嗣ストリングス(3曲)というメンバーは不変。近作全部買…

攻殻サントラ3先行試聴

施策導入でサンプル盤が入ってきてた。わーい。 一部ネタバレ書きます。 メンバーは基本的にいつもの通り。前作同様バンドメインの曲が多くオケ曲は少なめという感じで個人的には好みの方向性だが、今回は今堀g、渡辺b、佐野dsという鉄壁の3ピースによる演奏…

『ブライアン・イーノ/アポロ』

リマスター紙ジャケ再発盤。個人的にはこの作品以降のピーター・ガブリエルとの仕事が印象的なエンジニア、ダニエル・ラノワと実弟ロジャー・イーノとのコラボレーション作。新作も国内盤がリリース済みだがちょっと保留。ふわわ〜とたゆたうシンセパッドが…

『ゴブリン/サスペリア 完全版』

『ゾンビ』サントラと共に何故か近くのブック○フに落ちてた。『ゾンビ』は大したことないらしいのでこちらのみ保護。『ローラー』や『マーク幻想の旅』などオリジナルは昔愛聴してたが、サントラ系はベスト盤とかでしか聴いたことがなかった。タイトル曲なん…

(ネタバレご容赦)『創聖のアクエリオン オリジナル・サウンドトラック』

先行シングルも買ってなかったんで菅野さん仕事としては去年の5月の攻殻サントラ2以来の購入。一応前日購入なんでネタバレ申し訳ないですが、むしろ参考にしてくれる人もいるかと思って。 作編曲は全て菅野よう子/保刈久明共同名義。AKINOと多田葵の計4曲は…

『上野洋子/自然現象』

こちらも待望の発売。以前『Puzzle』に対し「歌詞がないとつまらん」という感想を受けたということが自身のHPに書いてあり、リリース前から予測していたとはおっしゃるが理解の狭いリスナーに大層落ち込んだのではないかと思われるのだが、今作はそのあたり…

『ホッピー神山/A meaningful meaningnessless〜意味のないものは、意味がある〜』

遂に発売しました。詳細は3/19分を参照のこと。4/6分のホッピーさんへのインタビューも合わせて是非。CREAGEのHPで試聴可能。 まだ一聴段階だが、これ…リップサービスなしでホントに凄まじい内容ですよ。なるほど大編成で壮大なのに変拍子バッシバシでムチャ…

『ブライアン・イーノ/Before and after Science』

紙ジャケ/リマスター再発盤。前作『Another Green World』は昔聴いたことあったけどこちらは初めて。イーノならではの幅広い人脈によるサポートも聴き所で、BRAND Xリズム隊のフィル・コリンズ&パーシー・ジョーンズ参加曲はなかなかにスリリング。いや、こ…

『MAGMA/RESTROSPEKTIW III』

近くの中古屋で見つけたので。今更なんで収録曲に特に新鮮味はないけど「HHAI」はこのテイクが一番カッコいい。Didie Rockwood(vln)とBenoit Widemann(key)の掛け合いソロが凄まじいぞ。

小川美潮EPIC三部作再発

美潮さんはやっぱり板倉文との組み合わせが一番!と実感させてくれる、裏Killing Timeとも言うべきメンバーが一分の隙もなくガッチリサポートした『4 to 3』、板倉さんのサポートを離れ近藤達郎と青山純がプロデュース、新たなエッセンスを導入しながらも美…