小川美潮EPIC三部作再発

美潮さんはやっぱり板倉文との組み合わせが一番!と実感させてくれる、裏Killing Timeとも言うべきメンバーが一分の隙もなくガッチリサポートした『4 to 3』、板倉さんのサポートを離れ近藤達郎青山純がプロデュース、新たなエッセンスを導入しながらも美潮さんのユーモア溢れる個性がうまく引き出されている『ウレシイノモト』、再び板倉さんがプロデュースし、より多彩な曲調の『檸檬の月』。10年以上経っても全く色褪せない魅力はやはり名作ですなー。今更ながらに聴き惚れてしまった。
檸檬の月』収録のボーナストラック「言えない I love you」は渡辺香津美のアコギが印象的なドラムレスのしっとりとした曲。久米大作のアレンジで、渡辺等や飛鳥ストリングスなど仙波師匠系のメンツが参加。『4 to 3』のボーナストラックは「Four to Three」のリミックスということであんまり期待してなかったが、オリジナルミックスでは隠し味だった板倉さんのギターが前面に押し出され、代わりにドラムは打ち込みのみになり、ホントの意味のリミックスという感じ。「走れ自転車」の『老人Z』バージョンと『ウレシイノモト』バージョンの違いみたいなもんです。リミキサーはコールドプレイとの仕事で有名なMichael H. Brauer(だそうです。すみませんよく知りません)。
ところでKilling Timeの時も同じく感じたのが(特に『Filling〜』)、デザイン性にも優れていたオリジナル盤のブックレットに比べて、今回のはいかにも再発盤でございますというような八つ折でちょっと残念。