BOOK:review

北方水滸伝文庫化

読みたいけどこれからハードカバーで全19巻揃えるの大変だなーと二の足を踏んでいた、北方謙三の『水滸伝』(集英社)が遂に文庫化開始。原作を大幅に改編していると聞いていたが、早速第1巻を読んでみたところ、なるほど物語の冒頭で洪大尉が封印を剥がすシ…

『反社会学の不埒な研究報告』

『反社会学講座』に続くパオロ・マッツァリーノ氏の「スタンダード 反社会学講座」書籍化第2弾。書店に勤めてながらそっちの仕事はあまりしてないもんで新刊情報は大して知らないでいるため、たまたまHPを見て発売を知った。やべ、うちの店に入荷してるかな…

『英雄譚』

「小説宝石特別編集」扱いのムック(光文社、8/31発売)。総力特集「田中芳樹の世界」ということで、平たく言えば6年ぶりのアルスラーン戦記新刊、第11巻『魔軍襲来』(9/20発売)の宣伝のための1冊ということですな。さして期待してなかった書き下ろし新シ…

吉田戦車『殴るぞ』7巻

最近スピリッツ全然読んでなかったし出てるの知らなかった。仕事で書籍の売上スリップをチェックしてて気付いたという次第で。ボブの甥だの流血さんだの虫だのまた新キャラが出て来たな(笑)。一番笑ったのはオレオレ詐欺海外進出失敗。「ミーミー、ミーだ…

森岡浩之『星界の断章I』

(早川文庫JA)" title="星界の断章 (早川文庫JA)" class="asin"> 新刊というので『戦旗』の5巻目かと思いきや短編集。短編はいろんなところに散らばって載ってるし全部集めるのは大変だからこれは嬉しい。しかも1巻と言ってるからには2巻以降もちゃんと出して…

田中芳樹『ラインの虜囚』

講談社ミステリーランドシリーズの第七回配本分としての発売。そろそろ入荷した頃なのでお店の書籍スタッフに訊いたら「確かに入ってたけど児童書に出してあったよ」という。?と思って児童書コーナーに行ってみたら、確かに置いてあった。何で児童書やねん…

吉田戦車『なめこインサマー』

発売を全然知らずにいたところ、同僚が「こんなの出てたけど買った?」と書籍売場から持ってきてくれた。いくら吉田戦車といってもマンガ以外はあまり手を出さないが、この場合はタイトルを見て即購入決定(笑)。この真実とネタを微妙に織り交ぜ、細かいこ…

『七都市物語 シェアードワールズ』

高校時代、『アルスラーン戦記』から入って『銀英伝』や『創竜伝』など本格的に手を出し始めていた頃の新作だったため思い入れも強く、また今から考えると作者が一番脂の乗っていた時期でもあり、個人的に田中芳樹作品の中でも屈指の出来と信じて疑わない『…

『星界の戦旗IV』

3年ぶりの新刊。第一印象、本薄っ!前巻は約300Pで今回は約250P。おいおいと思いつつあとがきを見やれば(私はあとがきから読むタイプ)、どうやら次巻は結構早めに発売されそうな模様。思いっきり次の展開を期待させる終わり方をしてるのもそのせいか。1年…

酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』

孔子とその弟子・顔回を描いた一大傑作大河小説『陋巷に在り』(全13巻、新潮社)に続く酒見賢一の最新作『泣き虫弱虫諸葛孔明』(文藝春秋、ISBN:416323490X)。待望の単行本発売である。26日付けの発売だったが店頭で偶然発見。『陋巷に在り』の最終巻13巻…