吉田戦車『なめこインサマー』

発売を全然知らずにいたところ、同僚が「こんなの出てたけど買った?」と書籍売場から持ってきてくれた。いくら吉田戦車といってもマンガ以外はあまり手を出さないが、この場合はタイトルを見て即購入決定(笑)。この真実とネタを微妙に織り交ぜ、細かいことにやけにこだわる作風はテキストになっても同様に彼らしい。「男の食彩」誌に掲載された、彼曰く「子育てクッキングエッセイ」が一番面白い。あとがきでも言ってる通り相当のテレがあるのだろう、客観的な物言いをしようと努めた文体だが、実はかなりの親バカっぷりを思わせ微笑ましい。しかしこの親にしてこの子ありというか。