最近買ったCD

発売延期が続いて散々待たされた紙ジャケリマスター盤。'79年リリースのオリジナルバージョン(First Edition)のリマスター盤がDISC1、'85年リリースのリミックスバージョンを基に一部の曲のvoをダリル・ホールに差し替えたThird Edition+ボーナストラックとして別テイク5曲を加えたDISC2の2枚組という何とも贅沢な内容。私は元々「ディシプリン」からクリムゾンに入ったということもあってか、リリース当時賛否両論あったというこのフリップのソロアルバムにも拒否反応がなかったばかりか割と好きな作品だったりするのだが、今回のリマスター盤では音質の向上/しっかりとした装丁/インナーの資料性などで更に印象が良くなった。旧盤(私が持ってたのは輸入盤だが)では各曲ごとのミュージシャンクレジットもなかったのに比べ、今回はその詳細が判明したのもありがたい。後年の「戦慄III」よりこちらの方がそれっぽいM-3「Breathless」とか、M-7「NY3」など変拍子バリバリの曲のdsはナラダ・マイケル・ウォルデンだったのね。bはトニー・レヴィンだし、めっさカッコいいリズム隊です。各曲で聴けるピアノは大概ダリル・ホールが弾いてるとか、「Chicago」などで熱唱してるピーター・ハミルは実はダリル・ホールのテイクが使えなくなったから呼ばれたとか、いろんな事実が発覚して非常に面白い。

先日、よく行く駅前の中古屋にふと寄ったら、何と閉店セール中。高校時代音楽に目覚めた頃から15年以上も利用していた店がなくなるのか。仙台の系列店はまだ営業しているらしいが、何とも感慨深いものがある。で、そのセールのため全品40%オフというので、今まで購入を躊躇していたあんなものやこんなものをこの機会に、と思ったが、閉店セールは数日前から始まっていたため目ぼしい商品はかなり売れてしまっていた。うーむ。そんな中見つけたのがこのCD。'97年の発売当時いわゆるプログレには飽きていたのであまり注目してなかったが、後から聴いてみたいとは思ってたし、1stに入ってない曲、特に「マーズ」が聴きたかったので、どうせならこの機会にということで。やっぱこのメロトロンの音に心躍ってしまう私はプログレッシャー。

  • 『Izumi - Buenos Aires Session Vol.#2』Izumi Buenos Aires Session Vol.#2

勝井さんと山本さんのブエノス・アイレス・セッション第2弾。パーカッションでリズムが強調されて割とポップかもしれない1、2曲目と、後半シタールの登場でいよいよ国籍不明な不思議世界が繰り広げられる30分の大作の計3曲。おー何かエルドンの『Stand By』みたいでプログレチックではないか(笑)。1枚目より好きかも。