『マーク・ナウシーフ/パーソナル・ノート』

今は亡きCMP RECORDSの目玉だったこの作品。欲しいと思った頃には既に入手困難になってて途方に暮れてたが、運良くジムコ盤の中古の出物があって入手。フリージャズっぽいのかなとも思ってたが、これはもうバリバリのプログレと言っていいんじゃないだろーか。ヤン・アッカーマン(g)らゲスト数名も参加しているが、メインはマーク・ナウシーフ(ds、per)、ヨアヒム・キューン(key)、トリロク・グルトゥ(per)の3人。加えてベースはアコベが2曲参加してる以外はゲオルゲ・コッホベックのシンベ(クレジットはmoog bass)という異色編成にまずキュンと来ちゃう(笑)。それでいてこの爆音、鍵盤×2+打楽器×2編成の音には聞こえない。とにかくヨアヒム・キューンの流麗なピアノとディストーション・ギターにしか聞こえないくらいバキバキに歪んだシンセが凄い。叩きまくるdsとperに加え、鍵盤ならではの速いパッセージを繰り出すシンベも何気にこのとんでもない疾走感を煽っている。2曲にゲスト参加のヤン・アッカーマンもこんなに豪快な音出す人だっけかってくらいの轟音。なるほどこれは名盤だわ。凄過ぎです。