真綾サンプル

14日発売の坂本真綾ニューシングル「風待ちジェット/スピカ」のサンプルCDがお店に届いたので、役得で先行試聴。タイトル曲は鈴木祥子作曲ということで、『夕凪LOOP』の中でも特に彼女の作曲は好きじゃなかった私にとっては今回のシングルも正直期待薄だったり。さすがにアニメタイアップシングルとして切ってきた曲だけにポップな仕上がりだし決して悪い出来とは言わないが、引っ掛かりがないんだなぁ。C/Wであるh-wonderの作曲に至っては『夕凪LOOP』収録曲に感じられたような弾けたポップさを持った歌メロの魅力が感じられず。
概して、無菌室で純粋培養されたようなさわやかポップスなのだな。声優の曲としては及第点だろうが、この程度では個人的に物足りない。今後も『夕凪LOOP』参加の作編曲陣で制作を続けていくのだろうか。少なくともこのシングル制作の布陣では真綾の可能性が拡がるとは思えず、もっと思い切った路線変更を望みたいものである。
菅野さんとのコンビについては未だに未練タラタラのファンが多いようで、あまのじゃくな私はあまりマンセーな意見に傾倒したくはないんだが、菅野さんの何が良かったというと、曲云々よりも時には「今の真綾では力不足ではないか?」と思われるような曲でも平気で歌わせたりすることで、彼女のヴォーカリストとしてのポテンシャルを存分に引き出していたことが大きかった。一定のイメージ/枠に当てはまらない様々な音楽性の曲を次々に提供していたからこそ、我々ファンも「次はどんな曲で来るのか」という楽しみもあった。それが現状では感じられないというのが私の意見。寺嶋民哉氏あたりにプロデュースしてもらいたいという思いが募る。あるいは全然違うところからプロデューサーを引っ張って来て欲しい。ホッピーさんとかどう?