『NANA VASCONCELOS/CHEGADA』

実際に購入したのはしばらく前だが、最近になってようやくその出来の良さに気付いた。per×2、key、flute/sax、celloという編成のたおやかなインストだが、チェロの存在が利いており非常にスケールの大きい世界を奏でている。フルートもなかなかに激しいし、ナナのビリンバウやスキャットもいい感じ。全編アコースティックで明るい雰囲気が心地良くも若干物足りなくもあり・・・などと思ってたら、たまーにピュルルルル〜とサイケなシンセが薄っすらながら聴こえたり、呪術的なダークさがあるラストのM-10「ZUMBI」では打ち込みリズムのような音も出てきて、この人にこんな芸風もあるとかと意外性大。