焼肉より煮物、みたいなもんか

ロクス・ソルスからTHIS HEATの1stとマサカーが届いたり、サラッと再発されてたダリズ・カーを買ったり(これ音的にほとんど『錻力の太鼓』と同じじゃない?・笑)、はにわオールスターズのDVDをようやく回収してきたりと、この辺が今年の最後のお買い物。ロクス・ソルスの2枚は年内発送期限ギリギリで入金したりして楽しみにしてたはずなのに、作品のテンションの高さに耳が付いていけず、気が付くとブライアン・イーノをトレイに乗せてしまったりとどうしてもまったりとしたものばかり聴いてしまう。
そんな中、先日買ったばかりのマニュエル・ゲッチングの『Die Mulde』がなかなか良い。基本的にギターは弾いておらず打ち込みのみのプレイというのはちょっと残念な気もするが、いかにもなミニマルリズムが入った4曲目はメジャーともマイナーとも付かない微妙なコード進行のパッドと相まって気持ち良い。そして'81年に作られたベーシックトラックの上にギターを'04年にオーバーダブした5曲目は、某所に書いてあったようにまるでイーノの様で、雰囲気としては『アポロ』あたりに近いだろうか。結構気に入ってます。同時に買った『Concert for Murnou』は一部ミニマルな打ち込みが入った曲は良いが打ち込み無しの室内楽系はどうかなという感じ。
あとこれも先日買ったピエール・モエルランの遺作的アルバム『ペンタナイン』もええなあ。何つーんでしょ、この微妙に垢抜けない感じが親しみやすいというか。モエルランのキラキラしたビブラフォンをフィーチャーした曲を聴くと、何となく世間的にはあまり評価の良くないマイク・オールドフィールドの中期作品を彷彿とさせて、個人的には好きなタイプ。こういう「名盤になり切れない」みたいな作品って意外と愛聴しちゃいます。