最近買った物

・『る*しろう/3.27830』('06、Arccangelo)
3年弱ぶりの2nd。演奏のキレ味、聴きやすさ、そしてインストだとシリアスで真っ当にカッコいいのに歌(?)が入るとおバカ度が更にパワーアップするのがいい(笑)。実質4時間程度で録られたという1stも音質的に問題はなかったが、今作の方が音は良いと思う。ドラムマガジン誌の菅沼さんインタビューによれば、それでも3日くらいで終わったそうだが。「犬はしょっちゅう寝ている」。確かに。

3.27830

3.27830

・『ポチャカイテ・マルコ/ドッペルゲンガー』('06、Arccangelo)
新作ミニアルバム。よりドッシリとした安定感が出てきた感がある。M-1の「DOPPELGANGER」には特にハマッてしまい、しばらくこの曲のバイオリンのメロディが耳から離れなかった。高円寺百景時代から桑原氏の曲好きなんです。
ドッペルゲンガー

ドッペルゲンガー

・『DARK/Tamna Voda』('88、CMP)
マーク・ナウシーフの『Personal Note』がめちゃめちゃ良かったので、関連作としてこれと並んで高く評価されているこのアルバムを。廃盤ながらamazon.co.ukから何とか入手。インパクト/個人的な好みからしても『Personal Note』の方が上かとは思うが、Vibraphoneを含む多種多様なパーカッションをフィーチャーし、シャンカールのバイオリンも入ってくると、時系列的には逆ながらインスト時代のボンフルを思い浮かべた。少なくともジャズではなく完全にプログレファン向きアイテム。さすがCMP。
・『RX/Elements』('01、コロムビア
1/14のNHK大相撲中継に1年ぶりにデーモン小暮閣下がゲスト出演するというニュースを聞く→聖飢魔IIが聴きたくなり、手持ちの『THE OUTER MISSION』を聴く→「LOVE FLIGHT」はRXがリメイクしてたっけなーということで『CHEMICAL REACTION』を聴く→そういえば、ジョン・ウェットン参加のプログレ色の濃いアルバム『Elements』は持ってなかったなーと思ったら急に聴きたくなる→amazonで衝動買いという流れ(笑)。01年のリリース当時はあまり興味がなかったんでした。今更デブッて衰えたウェットンなぞに大した魅力は・・・という予想はほぼ当たりだったし(^^;。
石川氏もジョン・ウェットンファンではあるにしろ、アルバムの作曲数のバランスから言ってもプログレファンの湯澤氏がイニシアティブ取ったんだろうなと思わせる、いわゆるハード・プログレっぽい仕上がり。全編にメロトロンっぽい不安定な音色のストリングスがフィーチャーされてるのが微笑ましいが、こういうシャキシャキと現代的なリズムだと、メロトロン系の音は馴染みづらいかも。とはいえ、怪人松崎様作曲のM-3はヴォコーダーポルタメントの利いたシンセソロがそれっぽくて、一番プログレ色が強い佳曲。これこそウェットンに歌ってもらって、且つ1stに参加してた斉藤ネコ氏を招集してバイオリンを弾いてもらったりしたらUKっぽくなったろうに。
Elements

Elements

・『Jakko M. Jakszyk/The Bruised Romantic Glee Club』('06、ICENI)
今となっては21st Century Schizoid Bandのg&voで知られるJakko。元々カンタベリー系の人脈で語られることの多かったこの人だが、21バカバンドの活動を経てのニューアルバムは、ソフト・マシーンやクリムゾンが好きだったという自らの音楽的ルーツを包み隠さず打ち出した、プログレ色の濃い豪華メンバー多数参加の2枚組大作。オリジナル曲のみのDisc1はお馴染みGavin Harrison(ds)やMel Collins(sax、etc..)のサポートを受けながら、gやkeyなど多くの楽器を操る卓越したマルチプレイヤーぶりを発揮した、テクニカルなプログレ・ポップス。インストもあるが相変わらず妙に爽やかなvoが心地良い。この人のvo、すごく好き。ソフト・マシーン、クリムゾン、ヘンリー・カウのカバーを収録したDisc2は、不勉強なもんで個人的にはクリムゾンしか原曲を知らんのだが、ピート・シンフィールドが歌詞を書き直したという「Pictures Of An Indian City」は、改名したタイトルの通り思いっ切りインドなアレンジに。Mel Collinsも参加してるしある意味反則なのかもしれんが(^^;、思ったほどイロモノっぽさは感じられず、よくよく聴いてみればそんなに原曲の雰囲気から遠くなってないし個人的にはアリ。というか普通にカッコいいよこれ。「Islands」もしみじみ原曲の良さが伝わってくる。さてこちらでもDisc1、2共に全編でメロトロンっぽいストリングスがフィーチャーされているのもプログレ的な雰囲気を強めているが、RXと違ってこちらは自然と曲調に馴染んでいますな。クレジットによれば一応本物もDisc2のソフト・マシーンのカバーで使ってるらしい。2枚組といえどもコンセプトをうまく分けて冗長さを廃し、うまくまとめて一気に聴ける。今後を見据えても代表作になり得るんじゃないだろうか。
Bruised Romantic Glee Club

Bruised Romantic Glee Club