『Adrian Belew/side one』

Side One
私からネタ振りをしておいて何ですが、杜塚さんの詳細なレビューを読んで購入を決定した次第で(^^;。amazonで在庫ラスト1枚でした。一体日本で何枚売れたのやら。
杜塚さんが書いてる通り「キング・クリムゾンエイドリアン・ブリュー」を充分過ぎるほど意識されてくれる1枚に仕上がっている。それでいて本家クリムゾンではなかなか聴かれない人を食ったようなトリッキーでユーモラス且つ軽快な雰囲気はいかにもブリューらしい味わい。それだけにM-4のように『戦慄』期クリムゾンの縮小再生産みたいな曲は却って興を削がれるかもしれない。わざわざゲストでバイオリン/チェロを入れてまでこんな曲を演ってるのはある意味サービス精神なのだろうか(笑)。自分で弾いてるベースもそれっぽいし。
マルチプレイヤーぶりを発揮しての一人バンド状態が基本だが、ブリブリのベースに叩きまくりのドラムがフィーチャーされているトリオ編成でのM-1?3は各人のテクニカルなプレイが存分に堪能できて、やはり文句なしにカッコいい。全曲このトリオで演ってくれたらとも思うが、メリハリとしてはこのくらいでもいいのかも。続編でもフィーチャーされるようなので期待したい。9曲約33分というフルアルバムとしては短い時間もあくまでも3部作ということを踏まえてのことだろうし、アルバム全体をビシッと聴き通すにはいい具合かな。